【長完】Keeper.l
人が沢山いる駅からは抜けて、少し離れた喫茶店に入ることにした。
直ぐに追いつくなんて言ったけれど、実際はそうはならないだろうと思い十勝に連絡しておいた。
チリン、軽快なベルの音と「いらっしゃい」響く店主の心地の良い低音。
とりあえず適当に座って注文を済ませた。
「久しぶりだね、里香ちゃん。」
『はい。その節はどうもお世話になりました。』
「今は…、っと、聞いても大丈夫かな?」
『はい。ちゃんとお話をしなければと思って。
時間、取らせてしまってすみません。』
「ははっ、別に大丈夫だよ。暇だから散歩してただけだし。僕のところの会社、今日が休みなんだ」
そう笑って答える後藤さんの服装は、確かに仕事の時のようなスーツではなくカジュアルな私服姿だ。
シャツに、ジーパン。そして、メガネ。
「お待たせ致しました。」
「あ、はい。ありがとう。」
店員さんと、後藤さんによって手際よく頼んだものが置かれる。
まぁ、頼んだものと言ってもそこまでの品数はないけれど。
『ありがとうございます。』
店員さんはにこやかな笑みを終始張りつけて厨房へと戻って行った。
直ぐに追いつくなんて言ったけれど、実際はそうはならないだろうと思い十勝に連絡しておいた。
チリン、軽快なベルの音と「いらっしゃい」響く店主の心地の良い低音。
とりあえず適当に座って注文を済ませた。
「久しぶりだね、里香ちゃん。」
『はい。その節はどうもお世話になりました。』
「今は…、っと、聞いても大丈夫かな?」
『はい。ちゃんとお話をしなければと思って。
時間、取らせてしまってすみません。』
「ははっ、別に大丈夫だよ。暇だから散歩してただけだし。僕のところの会社、今日が休みなんだ」
そう笑って答える後藤さんの服装は、確かに仕事の時のようなスーツではなくカジュアルな私服姿だ。
シャツに、ジーパン。そして、メガネ。
「お待たせ致しました。」
「あ、はい。ありがとう。」
店員さんと、後藤さんによって手際よく頼んだものが置かれる。
まぁ、頼んだものと言ってもそこまでの品数はないけれど。
『ありがとうございます。』
店員さんはにこやかな笑みを終始張りつけて厨房へと戻って行った。