【長完】Keeper.l
「お前はずっとここに住んでいたのか?」

「うん、多分そんな気がする。」


あれから1時間くらいはたっただろうか。とりあえず男の子が何かを思い出すだろうかと適当に辺りを歩いてみたら、男の子はだんだんと思い出し始めたらしい。


それをまた忘れないようになのか、ずっと十勝と時友に聞かせている。どうやら十勝と時友に懐いているらしい。

まぁ、金髪は見た目怖いし、永富もなんか怖いし仕方がないだろうけど。私もあまり子供には好かれない、と言うか関わったことがないから扱いには分からない。


それにしても千歩が懐かれないのは意外だな。ちなみに前には十勝と時友の間に男の子。私と千歩が並んだ後ろに、永富と金髪が続く。

チラリ、と千歩を見ればそれに気がついたのかにこりと笑った。かわいいね。

「意外?」

『意外、とは?』

「龍くんが子供になつかれてるの。」

ふむ。同じことを考えてたのか、私の考えていることが伝わったのか。多分後者だな。

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