【長完】Keeper.l
お姫様は、さっきの質問を純粋にしていた。

ただ、本当に私を心配して。自惚れている?

違う。
目だよ。目が、曇りなくキラキラしていた。

分かるのかって?分かるよ。

先人達も、言っただろう?

“ 目は口ほどに物を言う ”、と。

だが、永富は違った。

あれだけ仲良くしているように見せかけて、あの質問の時私の事を試すように一瞬目が光ったんだ。

まぁ、満足の行く答えだったみたいだけど。


と、いうか。一瞬呆気に取られたみたいだけど。








_____ああ、嫌だな。反吐が出そうだ。

< 45 / 314 >

この作品をシェア

pagetop