【長完】Keeper.l

第6項// 酷似環境②似てるヤツら

階段を下り、1階の所に置いてある台に登る。

イメージは、朝礼台を4つくらい置いてある感じ。皆そこに登るから、私も登る。

十勝が「集まれ」と声をかければ、鶴の一声の如く一斉に集まってくる。

見てて、気味が悪いくらいに。

1分も経たないうちに集まったらしく、総長の十勝が私の説明を始めた。

「こいつは、紫陽 里香。家がないらしく、ここで居候することになった。

詳しくは、紫陽から説明してもらう。」

そう言うと、十勝はこちらに向かってマイクを放り投げた。

マイク…ね。みんなの前で指示を出す時はマイクなんて使ったことなんてなかったが、極力使いたくもないが…。

この人数じゃ…ね？

というか、十勝ほんとに必要なこと以外言ってないな。

そう思いながら、マイクを口元に持っていく。