10代の病んだ魂たちへ ~イジメ復讐~
『ダメ。捨ててきな……!』
お母さんはタバコをふかせながら、白い子猫を抱える僕にはっきりと答えた。
僕の住むアパートでは、ペッドを飼えない決まりだった。
まして子猫なんて、キーキーと泣いてうるさいとお母さんは言った。
『………』
そして、この時の僕にとって、母の存在は絶対的なものだった。
小さかった僕の身体には、お母さんから受けたたくさんの『タバコの焼け跡』が刻まれていた。
僕のお母さんは暴力的で、
とても理不尽な人だった…。
僕はもちろん、お母さんに一度も逆らったことはない。
もし逆らえば、僕はこの母に殺されるかもしれない。
それくらい、恐ろしい存在だった。