10代の病んだ魂たちへ ~イジメ復讐~
「なぁ、聞こえるかい? うさぎはいいよな。
何もしゃべらないのに、言葉も分からないのに、みんなに愛されて」
僕はそんなことを考えながら、家へと続く帰り道を歩いた。
僕の心は真っ暗と荒んでいた。
そして、どうしても、彼女と真剣に僕達について話がしたかった。
僕は意を決して、彼女の家を訪ねることにした。
理不尽な力に脅かされる彼女の心を、僕は覗いてみたかった。
そして、僕は彼女の痛みを知り、できれば僕が彼女の心を支えたかった。