10代の病んだ魂たちへ ~イジメ復讐~
「やめろ……!!!!!!!!!」
僕はその光景に、僕自身の理性を失った。
そして、いつにない僕の声に、クラス中の視線が僕に集まった。
「なんだよ? 何か文句あんのかよ?」
カイトは彼女を押さえつけながら不快そうに僕に言った。
アヤカもバッドを握ったまま、芸を邪魔された役者のような顔をしていた。
僕はそんな二人に、明確な殺意を持った。
気がつくと僕は、うさぎを殺した彫刻用のナイフを手に走っていた。
「―――君………」
そんな僕に、彼女は消え入りそうな声で僕の名前を呟いた。