10代の病んだ魂たちへ ~イジメ復讐~
僕が『死のう』と思ったのは。
放課後。
僕はアヤカの耳を傷つけたことに因縁をつけられ、クラスの男子に校舎裏で激しく暴力を振るわれていた。
「よくもアヤカを切りつけやがって!! 糞野郎!! 殺す!! 殺してやる!!」
僕がアヤカを傷つけたという名目を得たカイトは、僕をアヤカの仇とばかりに殴った。
サッカー部の彼は渾身の力で僕の腹を蹴り、僕は嘔吐しながら、地面にひれ伏した。
「うがぁ!!! うああ!!!」
脇の骨が何本か折れた。歯も折れて、口から血の塊を吐いた。
しかし、それでも、カイト達は僕を殴ることを止めなかった。