10代の病んだ魂たちへ ~イジメ復讐~
力による支配。
そして、集団による少数派の弾圧と迫害。
何度も言葉で説明しようとした僕の言い分も、彼らは聞こうとすらしなかった。
彼らの理屈は、大多数を占める彼らが正義で、僕と彼女は、アヤカとカイトに逆らう反逆者に過ぎなかった。
それが実際、どちらが正しいのかは関係ない。
ただ、少数派の僕らは、はじめから下等な異常者として扱われていた。
クラスという僕達の囲いが、僕達に求めることは、じっといじめに耐えて彼らを楽しませることだけだった。
詰まるところ、僕達は彼らの欲望を満たすための玩具だった。
僕は、こんな恐ろしいものを相手に、たった一人で抗おうとしていた。
無力な僕にとって、それは間違いだった。