10代の病んだ魂たちへ ~イジメ復讐~
「おい、それくらいにしておけよ。こいつ死んじまうよ」
しばらくして、校舎裏に谷口が駆けてきてカイトを制止した。
「ちっ、おい! クズ!! もう二度と調子乗るなよな!!」
カイトは最後に僕の顔に唾を吐きかけて、男子達と一緒に去っていった。
「ぐうっ………」
校舎裏には、ぼろ雑巾のように泥と血にまみれた僕だけが横たわっていた。
ようやく暴力から解放された僕は、痛みに耐えながら呆然と空を見上げた。