弟子にしてくれないと泣くかしら!
いつも周りの人は私達のバトルをみて、またかという目をしながら通りすぎていくけれど、今日はその光景に皆止まって見惚れていた。



…認めたくないけど私もその一人で。


ちょっとだけドキドキしたのは絶対に秘密である。



魔法がとまったのをみて隙ありと思ったのか、男は転移魔法の陣を組んでいた。



それに気づいたのは男の姿が薄くなっていたためで。



逃がすものかと、氷魔法を放ったときにはもう遅く。


男はその場から消えていた。



「今日も逃げられたかしらー!!」



つい、怒りに任せ大声をだせば怖がった人々はささっとこの広場の周りから離れていく。




大方、私が怒りにまかせ暴れだすと思ったのだろう。




私そんな子に見えるのかしら…。




まあ、さっきまでバンバンやっていたし、怖く見えるのは当たり前かしらと思って私も家に帰ることにする。




明日こそ、弟子にしてもらうかしら!
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