弟子にしてくれないと泣くかしら!
ちゃんと転移できたのを確認したのか周りを見渡し、ルイは手を離し、扉の前にたつ。




「師匠、ルイだ。あけてくれ」




扉の前でそういうと自動で開いた扉。


なかに入れば、なんというか、なんとも言えない光景が広がっていた。


一つ思ったのは、ルイの部屋の汚さはここから来ているのかもしれないということ。



書類は乱雑し、洗濯しなければいけないだろう服はあちこちに落ちている。魔書はあちらこちらに積み上げられていた。




「さすが師弟というべきかし……!?」



「るーい!久し振りなのですよぉー!」



私を巻き込む形でルイに抱きつく誰か。



豊満な胸でルイとその誰かに挟まれている私は息ができない。




いい加減離してほしいかしら……。



そんな願いは届かず、さらにギュウギュウ締め付ける。



死んじゃうかしら……


ルイは私の様子に気づいたようであわてて師匠を引き離そうとしていた。



「やめろ!師匠!離してくれ!」


「や、なのですよぉー!久し振りのルイ、堪能しなければー!」


「いいから1回離してくれ、ノアが!」


「ノア……?」



ようやく気づいたようで腕を緩めたルイの師匠。






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