弟子にしてくれないと泣くかしら!
ようやく解放されてぐでんぐでんの私をルイは抱きあげた。



「だ、大丈夫か?」

「大丈夫かしら……」


「ノアちゃん?って言ったかしらー?ごめんなさいなのですよぉー」



顔をあげれば覗きこんでくる緑色の目。


目を合わせれば、みるみるうちに驚きの表情に変わった。


あり得ない。そんな表情。



この格好でもやっぱりわかるらしい。




「まさか、本当にあの、ノアなのですかぁー?死ぬほど睡眠が大好きで魔法大好き研究馬鹿な……」







「睡眠は食事よりも大事かしら。魔法大好きはお前もかしら、ニーア。そして泣かないでくれるかしら。ウザい」




「やっぱりその辛辣な言い方といい、容姿といいノアなのですよぉー!ノアァ!!!随分さがしたのですよぉー!でも探しても、探しても見つからないから本当に死んでしまったのかと思ってたのですよぉー」





ルイから奪い取りギュウギュウ抱きしめてくるルイの師匠……もといニーア。




耳元で泣かれてうるさかったが、そこまで探してくれてたのかとと思うと悪い気はしなかった。



< 21 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop