弟子にしてくれないと泣くかしら!
守護龍は魔の森のいわば、主である。

むかしから龍と、魔法使いたちは森の魔物を管理するため関わってきた。


力としては試したことがないので確かなことは言えないが、ヌル級と龍が争えばこの世界は崩壊するだろうと言われている。


そのため協力関係をきづいてきた。


それが魅了で、龍の力がアンネのもとにあるとなると、いまのままでは本当に太刀打ちできない。


これは私の魔力を取り戻す計画をねらなければいけないかしら…。


ただ、その計画を練るには今の限られた時間では厳しい。

ルイがいつ帰ってくるかわからないこの状況で、把握しなければいけないことは山ほどある。

その思いはニーアも同じだったようで、次の質問をしてきた。



「…一回、守護龍のことはおいといてぇ、次はこのわたくしの質問なのですよぉ。ノアはアンネからどうやって逃げたのです？あのときノアは、瀕死だったのでは?」



「呪いをうけて、魔力が殆どなかったから割れたら自動で発動する転移の魔法陣をネックレスにかけといたかしら。ネックレスの飾りの部分を割り、誰の干渉もできない空間をもしもの時のために自室につくっておいたから、そこに転移したかしら。あとは自分に仮死の魔法をかけたかしら」
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