弟子にしてくれないと泣くかしら!
「なんというか用意周到なのですよぉ…」


「仮死魔法をかけた時の代償で、ほんとに魔力がからになって目覚めるまでにこのくらい時間がかかったというのが真相かしら」



「仮死魔法なんてノアしかしらないオリジナル魔法なのですよぉ…」


話を聞いたニーアは呆れかえっていた。


でも当時はこれが最良だと思っていたし、絶対に見つかるわけにはいかなかった。


絶対にアンネに復讐してやる、という心だけがそこにはあったのだ。


復讐するためだけにまた舞い戻ってきたのだから。


復讐なんて、という人も多いだろうがこれだけはなにがあろうと綺麗事をいってられないし、アンネのことを許す気にはならない。


「二つ目の質問かしら。…この呪い解呪できるかしら?」



「残念ながら、わたくしの最大の力を持ってでも解呪はできないのですよぉ…。でも押さえる程度はできるのですよぉ?」


「ちなみに効力はどれくらいかしら?」



「最大でも10分前後が限界だとおもうのですよぉ…」

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