弟子にしてくれないと泣くかしら!
まあ、諦めない私も私だけれど。


そう。別にこの男ではなくてもいいのだ。弟子にしてくれればだれだって。


ソファに座って思い返す。




むしろ最初は別の人にも弟子にしてくれと声をかけていた。


でもこんな子供のいうことは誰も取り合ってくれなくて、ちょっと力の強い魔導士には汚い手で触るなと暴力をふるわれたりした。


それを助けてくれたのがこの男。



ルイである。




「何をしている」と暴力を振るっている男をみて、私が怪我をして血をながしていたとなると、つかみ投げ飛ばした。



男は最初、なにをするんだ!俺はフィーア級魔導士だぞと息巻いていたが、ルイをみた瞬間サァーと血の気が引いていった。



そして、さっきとはうってかわり「これはこれはルイ様どうしてここに?」などと言い出す始末。




どうやらこのフィーア級の男よりルイのほうが強いらしい。



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