弟子にしてくれないと泣くかしら!
そんな男を虫けらでもみるかのように目を向けたルイ。




「貴様は、暇なのか?一般市民…子供に手を出して怪我までさせるなど。恥をしれ。貴様には追って処分を言い渡す」




そう言って私の方を向き、すまなかったと、部下が悪いことをしたとまるで自分が悪かったかのようにあやまってきた。





俺にできることならなんでも叶えるともいってきたので、わたしは言ったのだ。



「私を弟子にするかしら!」





そう言えば、ルイは渋い顔をしてそれは無理だといった。



何故かとせがめば、理由はひどくやさしいものだった。




「魔導士は常に危険だ。ドラゴンがあらわれたら退治にもいくし、この国に広がっている魔の森にだって、迷宮にだっていく。命を落とす可能性が普通よりも高くなる。それがわかっていて弟子に…魔導士にしたくない」




そう言った。




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