弟子にしてくれないと泣くかしら!
ごんっ!と音がして次に鈍痛が身体に広がる。


「いたい…かしら」


まだ覚醒しきっていない頭で、起き上がれば目の前に中性的なきれいな顔がそこにはあった。



あ、そういえば入り込んだんだったと思い返す。痛かったのはベットから落ちたから。



きっとルイが驚いて私を落としたのだろう、その証拠に申し訳なさそうに見ている。


「わるい。驚いて…」


「いいかしら。私がかってに布団のなかにもぐったせい。それよりも身体大丈夫かしら?」

私より自分の心配をしてほしい、結構高熱だった。薬わからなかったからかってに調合したとそれもあわせて伝えれば、ひどく驚いた顔をされた。



「お前が…?…助かった。大分楽になった。看病もしてくれたのか?」



「寝ていたし看病といっても額に濡らした布を置いただけかしら。まあ元気になったのならよかったかしら。ちゃんと御飯を食べて完全に復活してくれないと困るかしら」




お礼を言われてなんだか照れ臭くなり、早口で言いはなって立ち上がる。御飯を温め直そうとキッチンへ向かった。

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