弟子にしてくれないと泣くかしら!
まあ、温めなおすと言っても一般的には魔法を使えばいいわけで。


魔法を使えばすぐにお粥はあたたまった。


あまり魔法は使いたくないのだけれど…。


あとはこれをお皿に盛り付けて、ベットへと運ぶ。


ルイをみれば起き上がっており、さっき私がみた魔法の書類片手になにやら考えごとをしていた。


毛布の上にも書類であろう紙が無造作に広がっている。




「風邪の時くらい休んだらどうかしら」


この分だとまだ食べなそうだなと、ベットの近くの机に料理を置いた。


「…なんだ、それ…」



ルイが料理をみて、真っ先にそう言った。

その顔は若干ひきつっていた。




まあ、無理もない。だって真っ黒。


人間が食べるものじゃない。



見た目あれだが、味はいいはずだ…多分。



……仕方ないのだ。どういうわけか昔から料理はだめなのだから。


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