Take The Place 〜暴走族の姫〜
ターゲット
杏莉はとてつもなく広い部屋で1人、ベッドに寝転がった
両親は有名な財閥であり、裕福な家庭で育った杏莉
欲しいものは何でも手に入るのでやはり毎日が退屈だった
「まず、ターゲット決めなきゃだよね」
どうするか、杏莉は真剣に悩んだ
ターゲット次第で面白みが変わってくる
先生?いや、先生には信頼を得ていたい
普通の生徒?いまいち面白味に欠けそう
親?親は後々面倒だ
杏莉はぶつぶつと独り言をつぶやく
途端に「あ!」と叫んだ
「アレにきーめた」
にやり、口角をあげた