スキトキドキキライ

June ~あじさいの色~

松嶋に告白をして1週間が経ったある日。
松嶋から急にLINEがきていた。


『ちょっと話いい?俺さ、よく考えたんだけどまだ付き合うのは早いと思う。お互いのことそんな知らないからじゃなくて俺が付き合うのは早いと思う。周りは付き合ったりしとるけど。』

えっ。急に。

『うん!分かった!言ってくれてありがとね。』

『ごめんね。でも嬉しかった!』



...。ちゃんとした理由が聞けた。
そんなに考えてくれてたなんて。



私はこの1週間で松嶋のことを嫌いになろうと頑張った。視界に入らないように頑張った。何事も無かったかのように頑張った。

頑張ってた時に、最後に"嬉しかった!"なんて言われたら嫌いになれないじゃん。思い出しちゃうじゃん。



好きになっちゃうじゃん。



私はしばらく自分の部屋で息を整えた。
その瞬間なぜか涙が溢れてきた。



嫌いになるなんて無理だった。



*学校の帰り道*


私は遥陽にここ1週間のことを全部言った。
遥陽は何も言わずに"うん"と頷いた。




よし、このまま好きでいよう。




*新しい友達*


私は人見知りだったためここ2ヶ月間はほとんど遥陽と一緒にいた。そのときに、声をかけてくれた子がいた。


音羽ちゃん。


いつの間にか3人とも仲良くなった。とても話が合って、お互い秘密も打ち明けられるような仲になった。



休日、私は音羽と遊ぶことになった。
そのときに、松嶋とのことを全て言った。



*休日 あるカフェで*


『それって脈ありって思ってもいいんじゃない?』
音羽が言った。

『えっ?いや、私振られたんだよ?笑笑』

『でも、付き合えない理由が"まだ早いと思う"だよ?それって、もっと仲良くなれば可能性はなくはないってことじゃない?嬉しかったって言ってるんだし!』

『まーね笑笑も~、そんなこと言われたら期待しちゃうじゃん笑笑』



正直言うと、音羽にそう言われてすごく胸が高ぶった。
多分女の子ってそうゆう生き物だと思う笑笑。
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