貴方に夢中
貴方が待っている駅に降りる、
仕事帰りの人はスタスタ階段を降りていく。

私の足はなかなか
進まない。
気を落ち着かせるために
聞いていた曲さえ私を急かしてくる。

出口を出ると
貴方は探しても
見つからない。

不安がぐっーと
押し寄せてくる。


学生服を着た貴方が
自転車に乗って
私のところにきた。

「久しぶり。」
この言葉がやっと出てきた。

貴方のニコッと上る口角。
毎回それを楽しみにしている。


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