あやかし屋敷へようこそ


どこも給料があんま良くない。



「どーしよーかなぁ。でもなるべく家から近い方がいいんだよなぁ…」



検索条件のところにある現在地付近のボタンを押した。



するとーーー



「……っ!!!」



条件に当てはまった1番上の欄に、あのお屋敷の写真が写っていた。


少し寒気がした。

きっと気のせい……



仕事内容は、家事。

多分、お手伝いさんを募集しているのだろう。

それでもって時給………



「に、2万!?」



あまりの高時給に思わず声が出てしまった。



「…ち、近いし、行ってみようかな」



少し迷ったけど、明日そのお屋敷に顔を出して面接してもらうことにした。





この選択が、私の人生最大の事件を引き起こすことになるなんて、まだ知らなかったからーーー






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