【完】キス・フレンド
ちょっと、ここいいサボり場所じゃん。
絶対見つからない自信がある。
時計を確認したら、授業が終わるまであと40分。
予定より早くサボり場所を見つけられた。
安心した私は。
壁に体重を預け、春の心地よい風に身を委ね目を閉じた。
*
「おい。」
声が聞こえる。
誰、今いい感じで寝てるのに。
「……おい、起きろ。」
肩を揺さぶられる。
もう誰!
人が気持ちよく寝てる所を邪魔しないでよ。
イライラして目を開けると。
鼻がぶつかりそうな距離に人の顔があった。
「うわっ。」
驚いて後ろに身体を引くと、そこは壁で盛大に頭を打ち付ける。
ズキズキ鈍い痛みが後頭部に走る。
なにこれ、踏んだり蹴ったり……。
涙目になりながら起こしてきた人を睨むと。
その人は笑いをこらえているようだった。
「ちょっと、なに笑ってるのよ。」
「いや、漫画みたいだなって……あははっ。」
こらえられなくなったのか、大声で笑い始めた。
なんなのこいつ、超失礼じゃない?
絶対見つからない自信がある。
時計を確認したら、授業が終わるまであと40分。
予定より早くサボり場所を見つけられた。
安心した私は。
壁に体重を預け、春の心地よい風に身を委ね目を閉じた。
*
「おい。」
声が聞こえる。
誰、今いい感じで寝てるのに。
「……おい、起きろ。」
肩を揺さぶられる。
もう誰!
人が気持ちよく寝てる所を邪魔しないでよ。
イライラして目を開けると。
鼻がぶつかりそうな距離に人の顔があった。
「うわっ。」
驚いて後ろに身体を引くと、そこは壁で盛大に頭を打ち付ける。
ズキズキ鈍い痛みが後頭部に走る。
なにこれ、踏んだり蹴ったり……。
涙目になりながら起こしてきた人を睨むと。
その人は笑いをこらえているようだった。
「ちょっと、なに笑ってるのよ。」
「いや、漫画みたいだなって……あははっ。」
こらえられなくなったのか、大声で笑い始めた。
なんなのこいつ、超失礼じゃない?