キミと一緒なら
かなり先までいってようやく着いた。
今は夕方で、茜色の夕日が差し込んで、海も真っ赤に染まり始めた。
俺は岩がいっぱい積まれているところへ登った。
「すげぇ綺麗だぞ、ここ!陽菜も登れよ!」
「えぇ、こんなとこ登れないよ〜」
「俺が引っ張ってあげるから」
「私、重いよ??」
「軽いから大丈夫だ!」
陽菜から出された手を掴んで、引っ張りあげた。
俺の方にそっと引き寄せた。
「ひ、裕哉??・・・」
「ん?なに??」
「どうしたの・・・?具合悪いの!?」
「なんで??」
「だって、心臓すごい音してるし・・・」
「ははっ、陽菜は可愛いんだな?」
「私は真剣に!!」
わかんねぇかな・・・??