キミと一緒なら



自分の席に戻った。


「今井さん!なんか悩んでんの?」


「・・・」


なんか今日、やたらと声かけてくるなぁ・・・


私に・・・


「今井さん、無視されるのこう見えてすごい傷つくんだけど・・・」



「何にも悩んでないから。大丈夫」


「そっ?帰りに最近新しく出来た話題のクレープ屋に行こうと思ってたのに」


「えっ!?嘘!?」


思い切り、勢いよく振り向いてしまった。


あぁ・・・


なんて事をしてしまったんだろ・・・私は・・・


「丁重にお断りいたします!」



我に返って、しっかりと断ることがなんとか出来た。



「えぇ、釣れたと思ったのに・・・」


「気持ちだけは受け取ってあげる。ありがとう」



それだけを言って、前に向き直した。


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