キミと一緒なら
車に乗って、S高校まで向かった。
いつもの校門前に車を止めて、陽菜にメールを送った。
もしかして、だいぶ前に見た男と一緒だったりして・・・
陽菜のノートを借りてた男のやつと・・・
って不安に思ってたんだけど・・・
メールを送った数分後に出てきたのは、陽菜だけだったから、安心した。
あいつと一緒だったら、どうしようって。思ってたから・・・。
「ごめん、待った??」
助手席のドアを開けて、覗き込むように俺に聞いてきた。
やっぱり、好きだなぁ。
俺は改めてそう感じた。
「全然!じゃ・・・帰ろっか?」
「うん」
陽菜がシートベルト閉め終わるのを確認して車を出した。