キミと一緒なら
「よしっ、ご飯できた!」
「美味しそう!」
カレーを陽菜と一緒に食べた。
1人で食べるよりも、誰かと一緒・・・
ううん、陽菜と一緒に食べると何倍も美味しく感じる。
「どう?美味しい?」
「うん、すごく美味しい。大好き!このカレー!」
ほんと、可愛すぎだっつーの。
「そんなに?陽菜にそう言われると、すげぇ嬉しな?」
1人だった時はめんどくさいと思っていた料理も、陽菜の喜ぶ顔を見るためにって思うと・・・
自分から進んで料理したくなるんだよな。
不思議と・・・。
俺は、誰になんと言われようと、陽菜の笑顔が好きなんだ。
その笑顔を見るためだったらなんでもできる。
そう思ったんだけど・・・。
── でも、陽菜との距離が少しずつ遠ざかっていく時が来るなんて。