キミと一緒なら
でも、下ろしてくれたらおでこにキスと抱きしめるのいいって言ったけど・・・。
こ、心の準備というものが・・・
っというか、付き合ってからするものであって・・・
「やっぱり陽菜は可愛いね!」
「バカ!!」
「照れてるの?」
「そんなんじゃない!」
まただ・・・。
また誘うから裕哉の心臓がドキドキって早く波打ってるよ?
「裕哉・・・?」
「ん?」
「心臓・・・ドキドキってしてるの?」
裕哉の胸に私の耳があるから、よく聴こえてくる。
「もちろんだよ!前にも言ったでしょ?陽菜が隣にいるだけで、ドキドキするし、緊張もするって」
いつも、余裕そうに見えるのにね。
女の子の扱いに慣れてる、みたいな感じ。
── ピーンポーン
そんな時だった。
家にインターホンの音が響いた。