キミと一緒なら
「わりぃ、俺はパス」
「はあ!?なんだよ。雨宮は行くだろ?」
「私もパス!」
「なんだよ。ノリ悪いな、お前ら」
浩輔が思ってる以上に落ち込んでるんだよ・・・。
合コンなんて行く気しねぇしな。
「とりあえず、元気出せよ!」
「ああ」
「電話とかメールは?」
「ううん、反応ないよ」
俺は何度かメールとか電話とかしたけど、全く反応がねぇんだよな。
陽菜の友達の梅原が前に言った言葉は信じられないんだ・・・。
“ なんか、裕哉くんだったら、陽菜を任せられそう! ”
っていう梅原の言葉。
確かに、あの時手放したのは俺かもしれない。
陽菜を親の元に返したんだ・・・。
その方が幸せなんだろうなって思って・・・。
どんな事があっても、俺よりも陽菜の近くにいた親の方がって。
でも、梅原に頼まれたことを忘れてたんだ・・・。
“ 傍にいてあげてほしい ”っていう言葉。