キミと一緒なら
午後の講義を受けて、車を出して、高校へ向かった。
今は陽菜に会えない。
だから、時間ずらして来てとは一応梅原に伝えておいた。
校門からたくさんの生徒が出てきた。
「裕哉くん??」
「おぉ、梅原か?悪ぃな、急に」
「ううん、全然」
梅原を助手席に乗せて、カフェへ向かった。
陽菜以外の女子を乗せるのって初めてだったっけ?
「裕哉くんが思っている以上に陽菜は大切に思ってるよ?裕哉くんのこと」
「うん」
だといいんだけどな・・・
本当のことって本人にしかわからないから、憶測でしかないんだよな。
梅原が言っても・・・。
「陽菜、最近ずっと目が赤くて・・・多分毎晩誰もいないところで隠れて泣いてるんだろうなって思うと辛いよね」
「泣いてるの・・・??」