キミと一緒なら
「たぶん・・・前までは私の前でも泣いてくれてたんだけど・・・最近はつよがっちゃって・・・」
「そっか・・・」
「何もしてあげられないから、すごく悔しいの」
それは同じ気持ち・・・。
俺もすごい悔しいんだ・・・。
陽菜は、強がりで素直になれないような人だけど、梅原に対してだけは心を開いてるんだよな。
でも、今では、その梅原の前でさえ、強がるんだもんな。
俺にはもう、何もできないじゃん・・・。
カフェに着いて、車を降りた。
「なんでも好きなもん頼んでいいから」
「えっ??いいの!?」
「ああ、俺が突き合わせちゃってるだけだし」
「ありがとう」
メニューを広げて、梅原はすぐに決めたみたい。
俺も飲み物だけだけど、決めて注文した。
「私の口からじゃ陽菜の家庭環境は言えないけど・・・相当複雑なの・・・」