キミと一緒なら
「私・・・裕哉に会いたいの・・・なんでかわからないけど、会いたい」
「うん」
裕哉と一緒に住んでいた時は、私と一緒に眠っていた。
落ち着くの・・・。
裕哉の温かさを知ってしまったから・・・1人でだと眠れなくなる。
自分の親が・・・親が嫌いだし、居心地が悪いから、家にも帰りたくない。
「でも、迷惑かけたくないの・・・裕哉にだけは・・・私の家の事情も・・・わからないままでいい、知らないままでいい。」
「うん」
そうすれば、裕哉に心配も迷惑もかけることは無くなる。
「あの裕哉の温かさに甘えたくなる。忘れられなくて苦しいの・・・」
「うん」
美羽ちゃんは優しく相槌を打つだけで、何も言わない。
でも、それが何故か私を落ち着かせてくれる。