キミと一緒なら
やっぱり、鬱陶しいわ・・・。
1人でずっとなんか喋ってるし。
放っておくか・・・。
「はあ・・・」
「・・・っておいっ!人が話してる時に溜め息か?感じ悪いなぁ」
俺に話してたのか?こいつは・・・。
独り言だと思ってたんですけど・・・。
「溜め息ばっかりついてっから幸せが逃げてくんだよ!」
俺のおでこに浩輔が人差し指で強く押した。
地味に痛いんですけど・・・。
それにしても溜め息ばっかりついてるわけじゃねぇし。
「折角の機会なんだし、陽菜ちゃんと上手いことやれよ?」
「お前に言われなくてもわかってる」
「そっ?それならいいけど」
・・・でも、どんな顔で合えばいいのかわからなくなってきた。
もう、随分会ってないし、どんな顔で今まで接してきたか、忘れてしまったかもしれない。