キミと一緒なら
「陽菜はもっと人を頼っていいんだよ?我慢なんかする必要ない。1人で抱え込まなくていい」
裕哉の1つ1つの言葉に力がこもっていることが伝わってくる。
「陽菜は1人じゃない。俺は陽菜の話をいくらでも聞く。それしかできないけど、出来ることは精一杯したいんだ、陽菜のために」
そう言ってくれた裕哉に私は心強いって思えた。
でも・・・人に甘えるとか・・・頼るとかよく分からない。
私には・・・。
「裕哉」
「ん?」
「私ね、前にも言った気がするんだけど、裕哉といると落ち着くの」
「うん」
「離れてわかったことがあって・・・裕哉は私にとって、大切な存在なの」
まだ出会って数ヶ月しか経ってないけど、私の中ではかけがえのない大切な人になったんだよ?
「会いたいってどんどん思うようになって・・・でも、個人的な事情に巻き込みたくなかった。迷惑も心配もかけたくなかった。
裕哉から電話がかかってくる度、出ようか迷った。でも、出れなかった。迷惑かけられないから・・・裕哉に甘えちゃダメだって・・・」
「うん」