キミと一緒なら



浩輔と一緒に朝っぱらから眠い講義を聞かされていた。


講義が終わって、廊下に出ると、外はもう真っ暗で・・・


雨もザーザーと降り続く。


これ・・・帰りにも止む気配がないな、確実に・・・。


「デートの予定が・・・・・・」


俺の隣で、さっきまでとは打って変わって落ち込みだす浩輔。


ガーンっていう効果音がお似合いだな。


「どこ行くつもりだった?」


「公園」


「いつでも行けるとこだろ?」


「先延ばしじゃん・・・俺は今日行きたいんだよ」


浩輔の気持ちもわからなくはねぇな・・・。


俺は、先延ばしどころじゃねぇくらい会えないんですけど??


もっと陽菜と色んなところ行って、思い出を一緒に作りたかったけど・・・


それすらも出来ないから。


まずどこにいるのかもわからない。


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