キミと一緒なら




「考えすぎても、何も変わらない。忘れることは出来ないだろうけど、1人で抱え込むなよ?」



「おう、サンキュー」



たしかに、浩輔の言う通りだと思う。



俺が今陽菜のことをどうこう考えても、戻ってくるわけでも、帰ってくるわけでもない。



「よし!じゃあこの話は終わりな?あんまし暗い雰囲気にはなりたくねーから!」


「おう!」


それからは、ずーっと浩輔の惚気話を聞いてやった。


こいつの引き出しをあさったらどんどん話が出てくる。


羨ましいよな、ほんと。


梅原と上手くいってるみたいだし、幸せそうな顔をしながら話してるから。


だからすごく羨ましい。


陽菜はどこで何してるのか、そわそわしている俺・・・


この差ってなんだろう・・・?


「おい、聞けよ、さっきからぼーっとして!」


「わりぃ」


余計なことを考えずに、今度は浩輔の惚気話をしっかり聞いてあげた。


何分も聞かされて長かったけどな。



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