キミと一緒なら
「おかえり、陽菜」
「た、ただいま」
裕哉のその姿に頭の整理がついていないままだった。
だって、私を迎えに来ただけでしょ?
普段はもっとラフな格好だし・・・
「陽菜」
「ん??」
「今日は俺とデートな?」
で、でででデート!?
何がなんでもいきなりすぎるからなんて言うか・・・
「陽菜に拒否権はねーから」
そう言って、車を走らせた。
確実に家に向かってないことは確かだね・・・
まさかデートになるとは・・・
でも、16時だよ?
そんなにデートするほどの時間ないじゃん。
裕哉は優しいし、私の意見もたまには聞いてくれるけど・・・
こういう強引な時もあるんだね。