キミと一緒なら
オムライスを食べ終わって、陽菜が台所へ行き、洗おうとしているのか袖をまくり始めた。
「いいよ、置いといて?手が荒れちゃうからね?」
陽菜はまくっていた袖を下ろした。
「俺さぁ・・・」
「ん??」
「何でもない」
陽菜に話したいことがあったけど、恥ずかしくて言うのを辞めた。
でも、陽菜は気になってるような興味を示すような顔を見せる。
「言うから、あとで・・・」
「えぇー、今がいい」
「わかったから。とりあえず、洗い終わってからな?」
自分の気持ちを落ち着かせる時間が欲しかった。
さっき言おうとしたんだけどね。
食器を洗い終わって、リビングにあえうソファーに腰を下ろした。
「陽菜」
「・・・なに?」
「彼氏とかいるの?」
「・・・いないけど」