キミと一緒なら




「あぁもう・・・やっぱ貸すんじゃなかった・・・」



なんかボソボソって呟いてた気がするんだけど、はっきりと私の耳には届かなかった。



「なんか言った?」



「なんでもねぇ」



「ふ〜ん・・・」



さっきから少し顔が赤い気がするんだけど・・・



「熱あるんじゃないの?」



「そんなんじゃねぇから」



熱を確かめるために北村くんのおでこに伸ばそうとした手を掴まれた。






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