キミと一緒なら




すげぇ眠たい・・・


目を擦りながら、必死に眠気と戦う。


部屋から、すすり泣きのような声が聞こえてきた。


かすかにだけど・・・。


陽菜・・・泣いてるのか?


おやすみという言葉を交わしてからだいぶ経つんだけど・・・


・・・そっとしておいた方がいいよな。


陽菜にはきっと帰りたくないっていう理由がなんかあるんだよな。


たぶん。


でも、あまり深くは聞けないから、陽菜が話してくれるまで待つしかない。


俺に心を開いてくれるまで待つしかない。


俺は、陽菜に何もしてあげられないんだよな。


ごめんなぁ・・・。


俺は、眠気に耐えることが出来ずに机に突っ伏して意識を手放した。





< 30 / 367 >

この作品をシェア

pagetop