キミと一緒なら
イルミネーションが点灯する時間になり、真っ暗だったあたり一面がカラフルに色付けられる。
「綺麗だね、イルミネーション」
「うん」
なんて声がチラホラ聞こえる。
1つ1つの電球は、色がチカチカと切り替えられててすごく綺麗。
「裕哉、ちょっとこっち来て?」
私は裕哉の手を引いて、イルミネーションの見れる位置にあるベンチに連れていった。
「はい、これ」
私と美羽ちゃん2人で作ったバレンタインのチョコレート。
小さい紙袋にラッピングしたものを渡した。
「チョコ?」
「うん」
「サンキューな」
頭を優しく撫でてくれた。