キミと一緒なら
「もうそろそろ出るぞ!」
「うん、ちょっと待って!」
ご飯を食べ終わって、お弁当の用意をしていていたら、あっという間に時間が経って家を出る時間になった。
鏡の前で、身だしなみを確認した。
ここから学校まで遠いみたいで・・・
家出したあの家から出る時間よりも早くに出ないと間に合わないんだって。
急いで裕哉の車に乗り込んで学校へ向かった。
「学校は楽しい??」
「ん〜・・・まぁそれなりに・・・」
友達が1人しかいないんだから・・・
でも、唯一心を開ける人だから、一緒にいるだけでも嬉しいの。
学校に着いて、校門の前に車を止めてくれた。
「学校終わったらメール入れといてね?」
「うん」
「あと、学校終わったら行きたいとこあるんだけどいい??」
「うん。行ってきます!」
車のドアをバタンと音を立てて閉めた。