キミと一緒なら
「それで、何もかも上手くいかないのは陽菜のせいだって・・・お母さんは陽菜をどうしても可愛がることができなくて・・・私はそれをただただ見ることしかできなくて・・・」
「・・・最低だね・・・私のお母さん」
「うん・・・でも、最低なのは私も同じで・・・ごめんねって陽菜にずっと謝りたかったの・・・」
お姉さんにとってはたった1人の妹で、陽菜にとってはたった1人の姉。
何も出来なかったのが悔しいのか、泣き崩れる。
ごめんね、と何度も言いながら・・・。
「お母さん・・・離婚してからあちこちの男の人とっかえひっかえで・・・しばらく帰ってこない日もあったけど、帰ってきたと思ったらお酒で酔いつぶれてるし、男は連れ込むし・・・」
「・・・うん」
陽菜は静かに掠れたような声で相槌を打つ。