キミと一緒なら
泣き止んだあとは、思い出話を聞かせてくれた。
アルバムとか見せてもらって・・・
「この写真ね、可愛いでしょ?陽菜」
陽菜の幼い頃の写真とか、面白いエピソードとかたくさん聞いた。
陽菜のことをよく知れたと思う。
前よりもずっと・・・
今の陽菜もそうだけど、昔の陽菜を多く知ることができた。
陽菜の家族は悪い人ばかりじゃないことも知った。
確かに、境遇は最悪だったかもしれない。
だけど、その中には僅かな愛情がちゃんと注がれてた。
俺は心の中でそう思った。