キミと一緒なら



裕哉のポケットから小さい箱が見えた。



「右手だして??」


裕哉に言われた通り、すっと右手を裕哉の方に出した。


すると箱からキラキラと光るものが見えてそれが私の右手の薬指に通された。


「ゆ・・・ゆびわ??」


「そっ。ペアリングってやつ??」


現実なのか夢なのかわからなくなった。


・・・こんなものが貰えるなんて思ってもなかったし・・・


「これ、さ・・・予約でもいい?陽菜の」


「・・・うっ・・・ひゃぅ・・・」


「なんで泣くんだよ」


「だって・・・」


「高校生だしまだ先になっちゃうけど、結婚したい」


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