キミと一緒なら
そんな時、車のライトがバッと目に差し込んできた。
顔を下に向けていても隙間から差し込む光。
ま・・・眩しいんだけど・・・
その車は私の前でちょうど止まった。
それも、道端なのに・・・。
どうして・・・??
誰・・・??
車の中から傘をさして、私の方へと向かってくる男の人のシルエットが見えた。
私と目線の高さを同じにするためか、私の前にしゃがんだ・・・。
し、知らない人だ・・・。
つ、連れて帰えられたりする??
もしかして・・・ゆ、誘拐だったりして!!
そう思うと一気に涙が引っ込んだ。
「どうしたの?」
私に声をかけてくれる人なんて・・・
初めて・・・。
でも知らない人だから怖い。