キミと一緒なら
友達と笑顔で手を振りあって別れた後、陽菜が俺の方へ来た。
・・・なんだよ、あの笑顔。
見たことねぇ。
すげぇ可愛いけど・・・
多分、陽菜のことをちゃんと理解してくれているからなんだろうな。
「ごめん、待った??」
「全然!」
どうやったら、いいんだよ・・・。
こんなにもすぐ近くにいるのに、心と心には距離がある。
「男友達いるんだな?」
「・・・えっ?いないよ・・・」
「じゃあ、さっきの人は誰??」
「ん〜・・・知らない人」
・・・知らない人??
知らない人にノートなんか受け取らないだろ??
「ノート貸してって言われたから貸してただけだよ!それ以外は何も・・・」
「ふ〜ん」