キミと一緒なら
・・・すげぇ真っ暗で、お化け屋敷って感じがするなぁ。
このスリルが半端なく楽しいんだけどな?
さっきから、陽菜は腰が引けてるだよな。
「ははっ、怖いの?」
「こ、怖くなんか・・・ないもん・・・」
── コツコツ
足音がきこえてきたけど、どこにいるにか全然わからない。
「キャ──!!!」
後ろに誰かがいたのを見たのか、俺にいきなり抱きついてくる。
俺にしがみついて、前に進もうとしてくる。
お化けよりも、陽菜にドキドキするんだけど。
「ははっ、怖いの??」
「ち、違うもん・・・驚いただけだよ・・・」
俺に回している手がすごい震えてるんですけど??
可愛いからいいんだけど。
陽菜が俺から離れた。
「うわっ!」
ちょっといじめたくて、陽菜をおどかしてみた。
「キャーーーー」
案の定驚いてくれた。
「はあ・・・なんだ、裕哉だったんだ・・・」