キミと一緒なら
「ははっ、陽菜、怖がりだな?」
「うるさい!!」
「面白いし可愛い!」
「バカ!」
陽菜が俺の後ろに隠れながら、ちょこちょこ前に進む。
「ねぇ・・・」
俺の背中から、陽菜が話しかけてきた。
今にも泣きそうな震えた声で・・・
「ん?」
「ま、前に・・・なんかいる・・・?」
陽菜に言われて気づいたけど、確かになんかいる気がする。
それに対してすごいビビる陽菜。
「ねぇ、いるでしょ!!・・・キャ──!!!!!!」
俺の服を掴んで盾にされる。
さっきから、俺にくっついてきて、理性がやばいんだって・・・
血だらけで気持ち悪い人形がいたけど・・・そこまで驚くほどじゃねぇだろ。
でも、新しいことを知った。
陽菜はお化け屋敷が嫌いなんだってこと。